はじめに
僕が使っているのは、ブラックダイヤモンドの薄手フリースグローブ。
購入時の表記だと「ライトウェイト フリースグローブ」にあたるモデルです。
いまの日本のラインナップだと、同じようなポジションの薄手フリースグローブは「ライトウェイト スクリーンタップ(ライナー)」が近いと思ってもらえればいいと思います。
一方で「ライトウェイト ソフトシェル」という名前のグローブもありますが、こちらはフリースではなく防風寄りのソフトシェル素材なので、別物だと考えた方がいいです。
以下では、僕が使っているライトウェイトフリース(現・スクリーンタップ系と同じ位置づけのモデル)を、山と日常で3年使ってきた感想としてまとめます。
ライトウェイト フリースグローブとは
ブラックダイヤモンドの「ライトウェイト フリースグローブ」。
カタログ上は「4〜13℃、薄手のライナーグローブ」。
でも、2022年からずっと使ってきた感覚としては
「低山の冬(12〜2月)を、これ一本でかなり行けるやつ」
というのが正直なところ。
0℃近い気温でも、歩いている限りは寒さを感じない。
ただし、風と濡れだけは別。そこは割り切って、上からシェルを重ねる。
この記事では、3シーズン+冬の低山で使い倒してきた体感と、
スペック上の立ち位置をセットでまとめておきます。
ライトウェイト フリースグローブの仕様と特徴
まずはカタログ側の情報から。
- 素材:ポーラーテック マイクロフリース(136g/m²、ポリエステル)
- 重量:ペアで約28g
- 温度域:4〜13℃(ライナー/薄手行動用の想定)
- 機能:ショートカフ、親指と人差し指のタッチスクリーン対応
メーカー側の位置づけは
「通気性・速乾性が欲しい、登山・アウトドア・ランニング用の薄手グローブ」
「インナーグローブとしてシェルの下にも入れられる」。
つまり、もともと
“分厚い防寒具”ではなく、“行動中に冷やさないための薄い手袋”
という設計になっている。
僕の使い方とフィールドログ
12〜2月の低山ハイクでの使い心地
僕の使い方だと、低山なら12月、1月、2月も基本はこれ一本。
0℃近い気温でも、歩いている限りは「指先がつらい」と感じることは少ない。
待機中も「どうしようもなく冷える」ほどではなく、
気温や風しだいで少しひんやりする程度に収まっていた。
ただし、これはあくまで
- 歩行強度がそこそこあること
- 僕自身の代謝がそこそこ高いこと
この2つがセットになっている前提だと思っている。
久住山・11月(1泊2日)での使い心地
夜間の最低気温は5度付近、
久住の11月、1泊2日の山行。
ここでも、ライトウェイトフリースを基本一本で通した。
寒さ自体は問題なく、指が動かなくなるような感覚もなかった。
一方で、風だけは正直きつい。
風が刺さる日は、素直にレイングローブ(シェル)を上から重ねる。
レイヤリングすれば一気に世界が変わるし、多くの人はすでにシェルを持っているはずなので、
「薄手+シェル」で完結する。
9月の富士山での使い心地
9月の富士山でも、このグローブを使った。
ご来光狙いの時間帯は0度を下回る。そこそこ冷え込むけれど、歩いているあいだは問題なし。
指先が動かなくなるような感覚もなく、「薄手フリースでここまでいけるか」というのが正直な感想だった。
もちろん、ここでも例外は風。
風が強い時間帯や場所では、素直にシェルを重ねた方が安心感がある。
それでも、「9月の富士山〜低山の冬」までカバーできているので、
自分の中では “3シーズン+低山の冬” を一枚でつなぐグローブ という位置づけになっている
徒歩通勤など日常シーンでの使い心地
このグローブは山専用ではなく、普段の徒歩通勤でも使っている。
日常と山の両方で回して
それでもまだ普通に現役、というのがポイント。
2022年から使い続けていて、
- 生地自体はまだ十分使える
- フィット感も崩れていない
- ただしタッチ機能は、今はもうほぼ効かない
そんな状態。
「タッチは死んだけど、グローブとしてはまだ生きている」
というのは、軽量グローブにしてはかなり健闘している方だと思う。
ライトウェイト フリースグローブのメリット
とにかく軽くて、行動の邪魔をしない
ペア28g、フリースも薄手。
ポケットに入れても存在感がないし、ザックに放り込んでおいても気にならない。
「重いから今日はいいや」とならない道具は、
結局いちばん出番が多い。
低山の冬〜肌寒い時期を広くカバーできる
カタログ上は4〜13℃帯。
僕の体感では
- 低山の冬(12〜2月)
- 0℃近い状況
- 久住の11月1泊2日
- 富士山の9月の山頂
このあたりまでは、ちゃんと行動していれば一本で回せる。
もちろん人によって耐寒性は違うが、
「インナー専用」ではなく
“薄手一本運用”も現実的なライン、と感じている。
日常にもそのまま持ち込めるデザインと厚み
街中でつけても浮かないシンプルさと、
自転車・徒歩通勤くらいならちょうどいい厚み。
「生活で使えるものは、山でも強い」。
このグローブは、そのパターンにきれいに当てはまっている。
ライトウェイト フリースグローブのデメリットと注意点
風と濡れには弱い(シェル前提)
フリースなので、防風性はほぼない。
冷たい風が吹く稜線や、雨混じりのコンディションでは
そのままでは普通に冷える。
ここは正直に「弱点」として書いておきたい。
ただし、
- レイングローブやシェルグローブを上から重ねる
- もともと持っているシェルで対応する
この2つでだいたい解決するので、
「レイヤリング前提の道具」と割り切れば問題ない。
タッチ機能は“消耗品”だと思った方がいい
新品時は、親指と人差し指でスマホ操作ができるように作られている。
ただ、僕の個体は
3年ほど使ってるうちに、タッチはほぼ効かなくなった。
- 導電素材の摩耗
- 洗濯や汚れ
- 画面側のフィルム・感度
いろいろ要因はあると思うが、
「数年ガシガシ使うと、タッチはだんだん死ぬ」くらいで構えておくのが現実的。
サイズ選びには少しクセがある
レビューを見ると
「普段Lだけど、これはMでちょうどよかった」「2サイズ小さめが良い」など、
海外サイズ表記ゆえのズレがよく言われている。
公式のサイズチャート(手のひら〜中指までの長さ)を一度測ってから選ぶのが無難だと思う。
ちなみに僕は Sサイズ を使っている。
手はそこまで大きくない方で、フィット感としてはちょうどいいくらい。
このグローブが向いている人・向かない人
向いている人
- 低山ハイクや里山歩きを、冬も含めて続ける人
- 「分厚いインサレーショングローブ」より、「薄手で蒸れにくい行動用」が欲しい人
- 普段の徒歩通勤やランでも同じ手袋を回したい人
- すでにレイングローブ/シェルグローブを持っていて、レイヤリング前提で考えられる人
向かない人
- 立ち止まる時間が長く、指先の保温力を最優先したい人
- 風と濡れに単体で耐えられる、防風・防水一体型が欲しい人
- タッチ機能を「何年も完璧に持ってほしい」と思う人
結論──「暖かい手袋」ではなく、「行動を止めない手袋」
ブラックダイヤモンドのライトウェイト フリースグローブは
カタログ上はあくまで「薄手ライナー」。
でも、
- 低山の冬(12〜2月)を一本でこなしていること
- 久住の11月1泊2日でも問題なく使えたこと
- 9月の富士山山頂でも、指先がつらくなることはなかったこと
- 2022年から日常と山で使い続けて、まだ現役なこと
このあたりを踏まえると、僕にとっては
「これは“暖かい手袋”じゃない。“行動を止めない手袋”だ」
というのがいちばんしっくりきている。
風と濡れは、シェルで重ねればいい。
そこさえ受け入れられるなら、
一年の大半をこの一枚で回せる、静かな相棒になると思う。
──この道具が、誰かの静かな旅路に届けば。
リンクだけ、そっと置いておく。
※この記事で書いているのは、購入時表記「ライトウェイト フリースグローブ」です。
現在はほぼ同じポジションの「ライトウェイト スクリーンタップ ライナー」が販売されているため、リンク先はそちらになっています(仕様は一部異なる場合があります)。
※本リンクはアフィリエイトを含みます。



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