【40代独身】新NISA2年目・インデックス投資で資産形成を振り返る|強気相場との付き合い方

エッセイ|コラム

はじめに

この記事では、具体的な資産額や細かい数字はあえて出さない。

新NISA2年目を終えた40代独身の一人として、
強気相場が続いたこの数年をどう受け止めたのか、

そして「貯金」から「資産形成」に意識が変わっていく過程を、
自分の総括として残しておくつもりだ。

新NISAをきっかけにインデックス投資を始めた人や、
40代になってから資産形成をやり直している人が、

自分の立ち位置を考えるときの
ひとつの視点になればうれしい。


40代独身、新NISA2年目のざっくり振り返り

本格的にインデックス投資を始めてから、
まだ数年しか経っていない。

そこから積み立て額を少しずつ増やし、
今年は「新NISA2年目」として一年を走り切った。

年初に「このあたりまでいけば十分だろう」と
決めていた目標は、結果的に大きく上回った。

数字をぼかして言うなら、
資産は一段上のレンジに乗った実感がある。

それでも生活そのものは特に変わらない。

仕事は続いているし、
生活コストも意識して抑えている。

変わったのは、口座に並ぶ数字に対して
「これはただの貯金ではないかもしれない」と
思えるようになったことくらいだ。


今年の相場をどう見るか

AI相場と円安、強気が続いた数年

ここ数年の相場は、
正直に言えば当たり年が続いた側だと思う。

AIやテック企業が指数を強く押し上げ、
ドル高・円安も重なって、

外貨建て資産の円換算評価は
大きく膨らんだ。

新NISAを始めたばかりの人の中には、
「始めたタイミングが良かった」と感じている人も
少なくないはずだ。

ニュースでは
「家計の金融資産が過去最高」といった見出しが並んだが、

これは家計が急にリスクを取り始めたからというより、

もともと持っていた株や投信、
外貨資産の値札が上がった側面が大きい。

僕自身も、グラフだけを見ると
「さすがに増えすぎかもしれない」と感じるくらい
伸びた一年だった。

少し歴史を振り返ると、
今の相場には二つの顔があるように思う。

ひとつは、ドットコムバブルのような
「資金の過剰流入」としての顔。

もうひとつは、スペースレースのような
「インフラとしての技術投資」という顔だ。

AIという言葉だけで資金を集めているような、
中身が薄いストーリーの銘柄も見かける。

一方で、データセンター、半導体、電力インフラなど、
「どう見ても社会の土台が組み替わっている」と
思わざるをえない動きもある。

どちらの比率がどれくらいなのかは、
正直なところよく分からない。

分からないものを無理に分かろうとするのではなく、
自分の立つ場所を決めてしまう方が楽だと感じている。


僕の投資方針

インデックスを真ん中に、少しだけリスクを足す

今年の途中で、投資方針はほとんど固まった。

真ん中に置くのは全世界株インデックスだ。
ここを土台として、毎月淡々と積み立てる。

その上に少しだけ、米国ハイテク寄りの指数や、
ポートフォリオのごく一部に暗号資産を乗せている。

いわゆる「コア・サテライト」の形に近いが、
意識しているのはもっと単純で、

「真ん中は堅く広く、
端っこは少しだけ尖らせる」
という感覚だ。

積み立ては自動設定にして、
ドルコスト平均法で淡々と。

大きく下げた局面だけ、
事前に決めておいた範囲内で
スポット購入をすることにしている。

レバレッジ商品や、
一点集中の個別株には手を出さない。

ここを守るだけで、
日々のニュースに振り回されることが
ほとんどなくなった。

AI相場が盛り上がっていても、
どこかの有識者が「バブルだ」と言っていても、
自分のやることは変わらない。

真ん中は全世界。
少しだけリスク高めを上に載せる。

そのフォームを崩さないと決めてから、
相場の音量が一段小さくなったように
感じている。


「貯金」から「資産形成」へ

雪だるまが転がり始めた感覚

投資を始めた最初の一年半くらい、
資産のグラフはほとんど横ばいに見えた。

毎月入金しているのに、
増え方は「入金したぶん+少し」程度で、
面白みはあまりない。

正直、
「ここまでしてやる意味あるのか」
と思った瞬間もあった。

今年に入ってようやく、
その感覚が変わり始めた。

グラフで見る元本と評価額の差が
はっきり開き、

含み益が月々の入金額を
明らかに上回る場面が
増えてきた。

資産全体を眺めたとき、

「これはもう、ただの貯金ではなく
資本なんだな」

と静かに理解できた。

割合で表現するなら、
資産全体のうち二〜三割くらいは

「市場が増やしてくれた部分」

になってきたような感覚がある。

まだ、すべてを複利に任せて
放っておける段階ではない。

入金力がメインエンジンであることに
変わりはない。

でも、

「全部が自分の労働の結果だった時期」

は終わりつつあると感じている。

この変化は、数字そのもの以上に
大きい。


強気相場3年目のあと

相場は読まない、フォームは変えない

ここ三年は、
強気相場が続いた期間だった。

AIとテックの追い風や、
金融環境の変化、
円安・ドル高の影響もあり、

インデックス投資をしていた人にとっては
「報われた側」の時間だったと思う。

だからこそ、
どこかで揺り戻しが来るのは
ほぼ確実だとも感じている。

強気が四年目に入るのか、
来年に大きな調整が来るのか、

それとも数年かけて
じわじわと熱が冷めていくのか。

そのどれになるのかまでは、
誰にも分からない。

僕は、ここを
「考えても分からないこと」
として切り離すことにした。

来年の相場を当てる代わりに、
自分が続けることだけを
決めている。

生活コストを、
自分が納得できるラインに保つこと。

毎月決めた額を、
淡々とインデックスに投じ続けること。

大きく下げたときだけ、
「セールが来た」と受け止めて
余力の範囲でスポットを入れること。

そして、レバレッジや一点集中には
今後も手を出さないこと。

強気相場が四年目に突入するなら、
それはそれで雪だるまが一気に太る年になる。

逆に、大きな下げが来るなら、
それはそれで将来の伸びしろを
安く買える年になる。

どちらに転んでも
自分のフォームを変えないために、

相場を当てにいくゲームからは
降りた。


40代独身としてのスタンス

FIREではなく、土台づくりとしての資産形成

僕はFIREを目指してはいない。

仕事から完全に離れる生活に、
今のところ強い魅力を感じないからだ。

一定の収入があり、
日々やるべき仕事があり、

そのうえで自由に使える時間や選択肢が
少しずつ増えていくこと。

そのバランスが、
自分にとって心地いいと感じている。

資産形成は、

「二度と働かなくていい状態」

を作るためのものではなく、

「生き方の自由度を少しずつ上げるための土台」

として捉えている。

仕事を少し軽くする選択。

働き方や住む場所を変える選択。

表現や副業に
もう少し時間を割く選択。

そういったものを
現実的な選択肢としてテーブルに乗せるための
基礎体力として、

資本を積み上げているイメージだ。


今年の総括と、この文章を読む人へ

今年の相場は、
正直言って「できすぎ」だった。

新NISA二年目としては、
これ以上望めないほどの追い風だったと思う。

それでも、
今年を特別視しすぎるつもりはない。

こういう当たり年がたまにあるからこそ、

何も起きない年や、
むしろ資産が減っていく年にも
積み立てを続ける意味がある。

そう捉えた方が、
長くやっていける。

この文章は、
資産額を自慢したい人向けでも、

相場を当てるテクニックを
知りたい人向けでもない。

新NISAを始めて一〜三年目くらいで、

「この増え方はバブルなのか」
「このまま続けて大丈夫なのか」

と少しモヤモヤしている人に、

「相場は分からなくていい」
「自分のフォームだけ決めてしまえばいい」

と伝えるためのメモだ。

来年の相場がどうなるかは分からない。

ただ、僕がやることは
もう決まっている。

生活を整え、
静かにインデックスを買い続けるだけだ。


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