BOSS CE-2Wレビュー──“揺れ”を使い分けるための一台

ギター機材

はじめに

BOSS CE-2Wが気になっているけれど、

  • CE-1系の「暗くて深い揺れ」が欲しい
  • 1台でコーラスもビブラートもまとめたい
  • 常時オンというより「ここぞで空気を変える揺れ」が欲しい

こんなことを考えている人向けのレビューです。

結論から言うと、CE-2Wは

「揺れそのもの」ではなく、「曲の空気をデザインするための一台」

として置いておくと、かなりおいしいペダルです。

この記事では、

  • 僕がCE-2Wを選んだ理由(CE-1文脈込み)
  • 3つのモードそれぞれの“顔”
  • よく言われる音量問題をどう捉えているか
  • 「薄くかけて厚みを出す」具体的な使い方
  • 実際の曲中での使いどころ

を、実戦目線でまとめていきます。


あの“揺れ”が欲しくて、手に入れた。

BOSSのCE-2Wを買った理由は、ただ一つ。
CE-1の揺れが欲しかったからだ。

オリジナルのCE-1は、いまや所有欲の対象になっている。
サイズは大きく、電源も特殊。価格も高い。
手に入れたとしても、実用には向かない。

だからこそ──CE-1の魂を、現代の実用性で扱えるCE-2Wは、自分にとって最適だった。


3つのモード。それぞれに“顔”がある。

CE-2Wには3つのモードがある。
どれも“オマケ”ではなく、それぞれ独立したエフェクターとして成立している。

● CE-1モード

  • 暗く、奥に沈むような揺れ。
  • 空間ごとゆがませるような、情緒のある音像。

バラードや、静かなセクションにそっと忍ばせると、
一気に曲全体が“夜”の空気にな

ギターそのものを前に出すというより、
曲全体の空気を湿らせるためのモードという感じだ。

● CE-2モード

いわゆる名機CE-2のサウンド。

  • きらびやかで、クリアな揺れ。
  • カッティングやアルペジオにうっすらかけると、音が立体になる。
  • 常用もできる万能型。

**「とりあえずこれ」**で済ませられる万能感がある。

コーラスとしての“正攻法”を一台で押さえたいなら、このモードだけでも元は取れると思う。

● ビブラートモード

ピッチが揺れる。
「あ、揺れてるな」と耳でわかる存在感。

音量も少し持ち上がるので、ビブラートモードだけは**“演出用”**として使っている。

  • 空気を一瞬だけ歪ませたいとき
  • フレーズに“毒”を混ぜたいとき

その一瞬のために踏む。
**「常用する」というより「ここぞのワンカット」**に使うモードだと思っている。


音量問題? そんなの“味”だと思ってる。

このペダルにはレベルツマミがない。
だから「音がデカくなるのでは」と気にする人もいると思う。

でも実際は、気になるのはビブラートモードだけ
CE-1もCE-2も自然に馴染む。

それに、古いエフェクターってもともとそういうものだ。
フェイザーだって、踏めば音が少し前に出る。
それを“ミス”と取るか、“味”と取るかはプレイヤー次第。

僕はピッキングを弱くして対応したり、逆に存在感を出したい場面であえて踏んだりしている。
使い方と捉え方の問題。その個性がクセになる。


薄くかけて、厚みを出す。

僕にとってCE-2Wは、主張するペダルではない
空気をつくるための装置だ。

基本は“薄く”かける。
音の周りを揺らして、立体感を足す。
厚み、奥行き、空気感。
ギターの音そのものじゃなく、“その背景”に色をつけてくれる。

そのうえで、場面に応じてモードを切り替える。

  • 空気を曇らせたいならCE-1
  • 音を綺麗に整えたいならCE-2
  • 一瞬だけ空気を歪ませたいならビブラート

そんなふうに、楽曲の雰囲気に合わせて“選ぶ”楽しさがある


音の使い方を曲の中で

このペダルは、以下の曲の中で使用しています。

1:48〜のアルペジオ。
──CE-2Wを通して、広がりのある音にしています。

構成は、ストラト → CE-2W → Volt276 → AmpliTube。
アナログの温度感と、透明な揺れが共存する音です。

※アンプ環境・DAW録音ともに、Rate 10時半/Depth 2時半。
 CE-1コーラスモードで使用しています。

文脈がある人には、たまらないペダルだ。

CE-2Wには“文脈”がある。

CE-1という始祖、CE-2という名機。
この流れを知ったうえで触ると、モード切り替えひとつとっても面白い。
       
でも、そういう背景を知らなくてもいい。
これは単純に「よくできたコーラス」として、今から触れてもちゃんと楽しめるペダルだ。

どんなギタリストに向いているか

ハマると思う人

  • クリーン〜クランチで「空気感」を大事にしたい人
  • CE-1系の暗くて深い揺れを、現場サイズで使いたい人
  • コーラスを“効果音”ではなく“質感の調整”として使いたい人
  • 一台で、王道コーラスとビブラートまでまとめておきたい人

向かないかもしれない人

  • 常に強く揺れている、目立つコーラスが欲しい人
  • 音量変化をシビアに嫌う人
  • モジュレーションは一種類だけあればいい、という割り切り派

欲しかった揺れを、自分の足元に置けること。
その喜びこそが、CE-2Wを選ぶ理由のひとつになる。

そしてこれは、ビンテージ志向の人にも現代派にも、どちらにも届くペダルだと思っている。
古さを再現しながら、使いやすさも備えている。
そのバランスこそが、CE-2Wの最大の魅力だ。


──この道具が、誰かの静かな旅路に届けば。
リンクだけ、そっと置いておく。

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