はじめに
9月の奥穂高に、小屋泊で入る人向けに、「これだけは外せなかった装備5点」を、実際の山行ベースでまとめた記事です。
俺の装備録5点
9月初旬、奥穂高へ。
総行程はおよそ20時間。小屋泊とはいえ、装備には気を抜けなかった。
白出のコルでは風が強く、じっとしていると肌寒さを感じた。
ザイデングラートは浮石も多く、ヘルメットを着けていて正解だったと思う。
今回は、そのなかでも山行全体を静かに支えてくれた装備を5点だけ挙げておく。
必須の持ち物は他にもいろいろある。
でも、登り終えた今ふり返ってみて、この5つは行動の質そのものを底上げしてくれたと思う。
登山靴|ローバー メリーナ
奥穂高の縦走は、ガレ場の連続だった。
そのなかを総行程20時間、歩ききることになった。
この靴は足首の保護性が高く、防水性も申し分ない。
特に、日本人の足に合いやすい幅広設計が長時間歩行の疲労を抑えてくれた。
岩が浮くような斜面を踏んだとき、
右足のソールが確かに“噛んだ”。その瞬間、この靴を信用した。
🥾黙って足元を支えてくれる相棒|ローバー・メリーナの詳細へ
ザック|カリマー クリーブ30
このザックは、もう身体の一部に近かった。
背中に吸い付くようにフィットして、行動中に揺れない。
ポケット配置も的確で、背面からのアクセスやフロントメッシュも不便なし。
なにより、背面パットのおかげでクタッとせず、荷重がしっかり背中に乗る。
“背負ってる”感が少ないというより、
呼吸と同じように、当たり前にそこにある──そんな存在だった。
🥾必要な分だけ、背負える道具|カリマー・クリーブ30の詳細へ
雨具|クライムライトジャケット/サンダーパス
今回は幸い、雨に当たらなかった。
だが、それでもレインウェアは生命線だと思っている。
上はゴアテックスのノースフェイス・クライムライトジャケット。
防水透湿性と軽量性を両立し、デザインもスマート。行動中も羽織りやすい。
下はモンベルのサンダーパス。
価格を抑えつつ、サイドジップが深くて、ブーツを脱がずに履けるのが最大の利点。
着脱ストレスのない雨具は、行動の質を確実に上げてくれる。
富士山や雲ノ平の縦走では、実際にこの組み合わせに何度も助けられてきた。
奥穂でも、ザックの中にこの2枚があるだけで、気持ちがだいぶ軽かった。
🥾 無駄を削り、信頼は削らない|クライムライト&サンダーパスの詳細レビューの詳細へ
ヘルメット|ブラックダイヤモンド ビジョン
奥穂高の核心部──ザイデングラート。
ガレ場、浮石、すれ違い。常に落石のリスクがつきまとう。
このヘルメットは、軽量でありながら衝撃性に優れ、
日本人の頭にもしっかりフィットする。
定番モデルだが、理由がある。
**“付けていることを忘れる安心”**こそ、本当に良い装備の証やと思う。
🥾「何も起きない」ための装備|ブラックダイヤモンド・ビジョンの詳細へ
ウィンドシェル|パタゴニア フーディニジャケット
白出のコルに立ったとき、
思わずザックから取り出して羽織った。
風が体温を容赦なく奪う──そんな場所では、防風性は防寒性に直結する。
フリースを着込むほどでもない、その“間”を埋めてくれる一枚。
使わない時はポケットサイズに収まり、重量も気にならない。
登山者の定番とされるのも、納得の完成度だった。
🥾風をいなす、軽さの相棒|パタゴニア・フーディニジャケットの詳細へ
まとめ

もちろん、登山に必要な装備は他にも山ほどある。
地図、ヘッドランプ、非常食。どれも外せない。
だがこの5点は、奥穂高という山において、
**“あってよかった”ではなく、“なければ成立しなかった”**道具たちだった。
次にこの山を歩くときも、たぶん俺はまたこの5つを選ぶと思う。
風が吹き抜ける稜線を、迷いなく一歩踏み出せるように。



コメント